センター概要

センター長挨拶

~意気揚々と漕ぎ出そう!~

臨床教育研修センター長 松峯 昭彦

福井大学医学部附属病院臨床教育研修センターのホームページに訪問くださりありがとうございます。2021年度より当センターのセンター長を務めることになりました松峯 昭彦と申します。大学病院では教育担当の副病院長と整形外科科長として診療、教育、研究にかかわっております。

臨床研修制度のおさらいを少しばかりします。医学部を卒業し医師国家試験に合格すると、医師は約2年間の「初期臨床研修」を行います。そして「初期臨床研修」が修了すると、ほとんどの医師が専門医を目指して3~5年間の専門医研修プログラムによる研修を行います。従来、この専門医研修を行う医師を「後期研修医」と呼んでいましたが、2018年4月から始まった新専門医制度では、専門医研修プログラムに登録、実践中の医師を「専攻医」と呼ぶようになりました。かつては、“研修医”といえば、初期研修医と後期研修医の両方を指していましたが、新専門医制度によって“研修医”という言葉は初期研修医のみを指すようになりました。そして後期研修医という呼び名はなくなり、それに代わる呼び名として「専攻医」が使われるようになっています。新専門医制度は、19の基本領域で構成される「基本領域専門医」と、基本領域専門医の取得後に選択できる「サブスペシャルティ領域専門医」の二段階制となり、「専攻医」はまず19の基本領域から専門医資格の取得を目指すことになります。

現在の臨床研修制度に関しては、以前より現場から様々な意見が飛び交っています。整形外科医の中には「遠回りするよりも、さっさと専門分野の研修に入った方が良い」という考えの医師もいることは事実です。しかし、私は、決してそのようには思いません。初期臨床研修は非常に重要です。医療安全の面から考えても、専攻医になる前に、患者さんの全身状態を把握し、治療のリスクを判断する能力は充分養っておかねばなりません。私は骨や軟部(筋肉や皮下組織など)に発生した悪性腫瘍を専門にする整形外科医ですが、骨盤腫瘍切除のような大きな手術の歳には周術期の管理は大変重要です。このような全身管理を系統的に習得できる機会は初期研修以外にはありません。薬物療法の副作用に対する対策も各診療科共通です。つまり、君たちが初期臨床研修で身につけることは、将来大きな武器になる大切なことばかりです。無駄なものはひとつもありません。

福井大学病院は診療科の垣根のないアットホームな病院です。どの診療科においても懇切丁寧な指導を受けることができますし、ローテート中でない診療科の先生方にも気軽に質問をしやすい環境が整っています。また定期的に専門医による研修医向けのコアレクチャーが行われています。臆することなくどんどん質問して、最新で最良の医療を自分のものとしてください。

最後になりますが、良い医師になうためには、自分自身の健康管理にも注意する必要があります。もし、何か異変を感じたら遠慮無く私たちに相談して下さい。また、卒後研修(初期研修)前あるいは卒後研修後悩んでいること、困っていることがありましたら、いつでも私たちにご相談ください。親身になって相談に乗ります。

下腹に力を入れて、さあ、船を漕ぎ出しましょう!