初期臨床研修

研修プログラム

令和7年度初期臨床研修

本院の研修プログラムは以下の5種類です。

Aプログラム(定員22名):2年間を大学病院で研修

  • 2年間 大学病院

Bプログラム(定員2名):1年目を大学病院で研修、2年目を協力病院で研修

  • 1年目 大学病院
  • 2年目 協力病院

Cプログラム(定員11名):1年目を協力病院で研修、2年目を大学病院で研修

  • 1年目 協力病院
  • 2年目 大学病院

※B、Cプログラムでは、たすきがけ方式で大学病院と協力病院でそれぞれ1年間の研修を行います。

小児科重点プログラム(定員2名):2年間を大学病院で研修

※主に、将来小児科医になることを希望する研修医を対象に研修を行います。

  • 2年間 大学病院

産婦人科重点プログラム(定員2名):2年間を大学病院で研修

※主に、将来産婦人科医になることを希望する研修医を対象に研修を行います。

  • 2年間 大学病院

たすきがけ病院一覧と受入数

各たすきがけ病院には、受入数に限度があるため、マッチ者間での希望先が重複した場合には、必ずしも希望が通らないことがあります。

研修病院 Bプログラム(2年目受入) Cプログラム(1年目受入)
福井県立病院(福井市) 0名 2名
福井赤十字病院(福井市) 2名 2名
福井県済生会病院(福井市) 2名 2名
福井総合病院(福井市) 2名 2名
市立敦賀病院(敦賀市) 2名 2名
杉田玄白記念公立小浜病院(小浜市) 2名 2名
公立丹南病院(鯖江市) 2名 2名
島田市立総合医療センター(静岡県島田市) 0名 2名
市立長浜病院(滋賀県長浜市) 1名 1名
京都桂病院(京都市) 1名 0名
京都岡本記念病院(京都府久世郡久御山町) 1名 0名
京都第一赤十字病院(京都市) 1名 0名
宇治徳洲会病院(京都府宇治市) 1名 0名
舞鶴共済病院(京都府舞鶴市) 1名 0名

研修協力病院及び施設

地域医療や地域保健、小児科、産婦人科など、本院の研修の一部を補うため、病院、保健所、診療所、 血液センターなどの臨床研修協力施設を設けています。 地域の研修先は本人の希望により選択することができます。

研修病院・施設

  • 福井愛育病院
  • 公立丹南病院
  • 舞鶴共済病院
  • 中部国際医療センター
  • 彦根市立病院
  • 福井勝山総合病院
  • 国立病院機構敦賀医療センター
  • 福井県総合福祉相談所
  • 林病院
  • 中村病院
  • 国立病院機構あわら病院
  • 穂仁会大滝病院
  • 福井厚生病院
  • 坂井市立三国病院
  • 池端病院
  • 越前町国保織田病院
  • 広瀬病院
  • 国民健康保険池田町診療所
  • 南越前町国保今庄診療所
  • 若狭高浜病院
  • おおい町国保名田庄診療所
  • 高浜町国民健康保険和田診療所
  • オレンジホームケアクリニック
  • 永平寺町立在宅訪問診療所
  • 医療法人南溟会 宮上病院
  • 福井県赤十字血液センター
  • 福井健康福祉センター
  • 奥越健康福祉センター
  • 富山大学附属病院

オリエンテーション

研修を円滑に実施できるよう、各診療部の紹介を始め、カルテの記載、医療倫理、医療安全管理、院内感染、保険診療、ACLSコース等、医療を行うために必要な事項を約1週間かけて学びます。

研修スケジュール

臨床研修Aプログラム(定員22名)

基本的には研修医の希望に合わせてコースが選択できるようローテーション研修を行います。将来専門としたい診療科を中心とした研修も可能です。 必修科目のうち内科6ヶ月、救急部門3ヶ月は1年目に、地域医療1ヶ月は2年目に行います。必修選択科目(外科、麻酔科、小児科、産婦人科、精神科)のうち2科目以上と選択科目は1年目の3ヶ月又は2年目に行います。 研修指導は2年間を通し,原則として指導医とマンツーマン方式で行います。

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4週
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1年目 必修科目又は 選択科目(※)
2年目 一般外来(4週)2年目のみ
地域医療(4週)2年目のみ
必修科目又は 選択科目※

※必修科目:64週(内科24週・救急部門12週・外科4週・小児科4週・産婦人科4週・精神科4週・麻酔科4週)2年目(一般外来4週・地域医療4週)
※選択科目:40週

(例1)将来目指す診療科(全診療科可能)を研修の最初から優先してローテートする場合

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1年目 選択科目(外科系) 内科 救急部門 必修科目
12週 24週 12週 4週
2年目 一般外来 地域医療 麻酔科 必修科目 選択科目
4週 4週 4週 12週 28週

(例2)必修科目を優先してローテートする場合

  1~
4週
5~
8週
9~
12週
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16週
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20週
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1年目 内科 救急部門 必修科目
24週 12週 4週 4週 4週 4週
2年目 一般外来 地域医療 麻酔科 選択科目
4週 4週 4週 40週

(a)内科研修
内科の24週以上は、血液・腫瘍内科、感染症・膠原病内科、脳神経内科、消化器内科、内分泌・代謝内科、呼吸器内科、腎臓内科、循環器内科から各4週以上を選択します。

(b)救急部門研修
救急部または、 麻酔科蘇生科を選択します。
但し、麻酔科蘇生科を選択した場合は、上限4週となっています。
また、救急部門の研修として、救急患者への対応を身に付けるため、研修2年間を通して、救急部医師指導のもとに救急外来にて、当直(平日の準夜帯および休日の日勤帯等)を1月4~5回程度行います。

[救急部研修]
将来、外勤先や就職先にて当直の際に大きな間違いをしないために、救急初期診療の実践訓練を主体とします。ERにおける全科の受診患者の初期診療やER受診後、数日の通院で完結できそうな患者の通院加療、また、救急部入院患者の診療等を行います。全ての救急患者に対して、電話連絡の時点からの情報収集、患者や家族、救急隊へのアドバイスから、救急室における初期診療全般に関して、救急部・総合診療部医師の監督、指導のもとに実践します。

[麻酔科蘇生科研修]
手術室で、重症患者管理、救急蘇生、救急処置が速やかに行える技術を習得します。麻酔科蘇生科で8週間をこえて研修しても、救急部門の研修としては4週間しか認められませんが、最低義務週数を獲得すること以上のメリットがあります。他施設では見学が主体の研修であることがありますが、当院では、実際に麻酔しますから、電子カルテの操作に習熟し、入院患者の病態を短時間で的確に把握できるようになり、主訴から検査、診断、手術方法の決定までの過程をコンパクトに経験でき、一流の手術手技を特等席から直視下で解説付きで見学することができ、そ の場でマクロの病理標本を確認できます。短期間でたくさんの症例を全科にわたって経験できます。麻酔に本を確認できます。短期間でたくさんの症例を全科にわたって経験できます。麻酔に限らず、全科にわたって、疑問・質問に直ぐに答えが得られる環境です。手術室では、限らず、全科にわたって、疑問・質問に直ぐに答えが得られる環境です。手術室では、歩いて入室した人が、10分後には意識不明で呼吸停止して横たわっています。毎日歩いて入室した人が、10分後には意識不明で呼吸停止して横たわっています。毎日こういった状況に対処しますので、臨床現場の医師としてあれこれ自信がつきます。こういった状況に対処しますので、臨床現場の医師としてあれこれ自信がつきます。

(c)地域医療研修
地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、「かかりつけ医」として必要な技能と判断力のうち最低限のものを身につけます。

(d)外科研修
外科1(消化器外科、乳腺・内分泌外科 )、外科2(心臓血管外科、呼吸器外科)から1科を選択します。
外科的疾患に対する診断法・手術手技・術後管理の基本と外科的救急疾患へのプライマリ・ケアが修得できるよう研修します。

(e)小児科研修小児科研修
小児医療を適切に行なうために必要な最低限の基礎知識、技能、態度を修得し小児医療を適切に行なうために必要な最低限の基礎知識、技能、態度を修得します。ます。
・小児および小児期の疾患の特性を学び、小児の診療の特性を学ぶ。・小児および小児期の疾患の特性を学び、小児の診療の特性を学ぶ。
・健診など・健診などを通して発育、発達についての知識を深める。を通して発育、発達についての知識を深める。
・年齢による検査値や薬・年齢による検査値や薬用量の違いを知る。用量の違いを知る。
・母親など保護者との信頼関係の確立とコミュニケーションの保持に努める。・母親など保護者との信頼関係の確立とコミュニケーションの保持に努める。

(f)産婦人科産婦人科研修研修
一般患者全般を診るために必要な産婦人科診療を体験し学びます。具体的には、妊娠に関連する症状や異常、婦人科疾患による諸症状を、他の異常と見誤らない能力と知識を身につけます。

(g)精神科精神科研修研修
精神症状を有する患者に対して、心理 社会的側面を重視した基本的な診断および治療ができ、必要な場合には適宜 精神科への診察依頼ができる技術を修得します。具体的には、主要な精神疾患・精神状態像、特に研修医が将来、各科の日常診療で遭遇する機会の多いものの診療を、指導医とともに経験します。

(h)一般外来研修
症候・病態について適切な臨床推論プロセスを経て解決に導き、頻度の高い慢性疾患の継続診療を行うために、特定の症候や疾病に偏ることなく、原則として初診患者の診療及び慢性疾患患者の継続診療を含む研修をします。

(i)病院で定めた必修科目:麻酔科蘇生科
手術室での研修を基本として、重症患者管理、救急蘇生、救急処置が速やかに行える技術を修得します。

(j )選択科目研修
選択科目研修は、それまでの研修で不十分であった部分を補ったり、臨床研修の到達目標を考慮しつつ、将来のキャリアに円滑につながるよう以下の科目からいくつかの科目を自由に選択します。

内科(血液・腫瘍、感染症・膠原病、脳神経、消化器、内分泌・代謝、呼吸器、腎臓、循環器)、外科(消化器、乳腺・内分泌、心臓血管、呼吸器)、泌尿器科、皮膚科、形成外科、整形外科、リハビリテーション科、眼科、耳鼻咽喉科・頭頸部外科、小児科、産科婦人科、神経科精神科、脳神経外科、麻酔科蘇生科、放射線科、救急部・総合診療部、病理診断科/病理部、緩和ケア科、地域医療(2年目のみ)、地域保健(2年目のみ)

臨床研修Bプログラム(定員2名)

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1年目 内科 救急部門 麻酔科 外科 小児科 産婦人科 精神科
24週以上 8週以上 4週以上 4週以上 4週以上 4週以上 4週以上
2年目 たすきがけ病院の研修プログラムによる(なお、地域医療4週以上は必修科目)
  • 1年目の研修は本院のAプログラムに沿って行い、2年目の研修は協力病院の各研修プログラムに沿って行います。

臨床研修Cプログラム(定員11名)

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1年目 たすきがけ病院の研修プログラムによる
2年目 地域医療 麻酔科 必修科目又は選択科目
4週以上 4週以上 44週以上
  • 1年目の研修は協力病院での各研修プログラムに沿って行い、2年目の研修は本院のAプログラムに沿って行います。
  • 2年目の本院での研修は将来専門としたい診療科を中心に関連の診療科での研修も可能です。

小児科重点プログラム(定員2名)

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1年目 内科 小児科 救急部門 外科 産婦人科 精神科
24週 4週 12週 4週 4週 4週
2年目 小児科 麻酔科 産婦人科 地域医療 一般外来 選択科目 小児科
4週 4週 4週 4週 4週 12週 20週(内8週はNICU)

産婦人科重点プログラム(定員2名)

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1年目 内科 救急部門 外科 小児科 産婦人科 精神科
24週以上 12週以上 4週以上 4週以上 4週以上 4週以上
2年目 一般外来 地域医療 麻酔科 産婦人科 選択科目 産婦人科
4週以上 4週以上 4週以上 4週以上 12週以上 24週以上

地域医療・地域保健研修施設紹介

コアレクチャー

大学で研修中の若手医師の教育の一環として、研修の2年間を通じて、おもにプライマリケアで遭遇する、Common Diseasesや見落とすと危ない疾患を中心に研修医向け勉強会「コアレクチャー」を実施しています。 全科総動員で専門分野のドクターが講師として、内容はできる限り日々の臨床に役立つ(Clinical-oriented)、外来でよくみる疾患(Primary Care)に焦点を絞っています。このレクチャー・シリーズを通じて、外来や当直でよく遭遇する疾患について、より深い理解と知識の整理をすることができます。 毎週金曜日18:00~19:00、臨床教育研修センター2階白翁会ホールで行っています。

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