初期臨床研修

救急部

研修の特徴

01ウォークインから
救急車まですべて対応

救急外来には歩いてくる患者さん、自家用車からタクシーに乗ってくる患者さん、救急車やドクターヘリにて搬送される患者さんなど多種多様です。いわゆる1次救急から3次救急まですべての患者さんを受け入れて初期診療を行います。初期臨床研修の中で重要なことは、重症患者さんへの初期対応を学ぶことはもちろんですが、一見「軽症」に見える患者さんの中から、実は「重症」である患者さんを見つけ出すことにあります。心筋梗塞やクモ膜下出血の患者さんも歩いてくることもありますので、このような患者さんを見逃すことなく拾い上げることが重要です。このような経験も1次~3次救急まですべてを受け入れている大学病院でこそ経験できることです。

02つかず離れずの絶妙な距離感で
研修医をサポート

大学病院救急外来では24時間365日救急医がサポートします。診療・診断に迷った時に100%助けてくれます。少し自信がついたら、患者さんを診療して、自分の鑑別診断・今後の方針のことに関して救急医と臨床推論を戦わせることもできます。初期臨床研修の場において、まだまだ臨床能力が足りない状況である時期ではありますので、1人ぼっちになることなく(責任を研修医に押し付けて放置)また、すべて救急医がしてしまうのではなく(学生と同じ見学のみ)つかず離れずの距離感が重要です。この絶妙な距離感が初期臨床研修教育には重要です。

03豊富なシミュレーターと
シミュレーションコース

救急部ではシミュレーターを用いて豊富なシミュレーションコースを用意しています。ベッドサイドでのOn the job trainingは重要ですが、Off the job trainingにてシミュレーターを用いて更なるスキルアップをすることができます。例えば、縫合処置、気管挿管、などといった研修医には必須なスキルを得ることができます。また少し上を狙って、超音波検査(エコー)や内視鏡検査(消化管、気管支鏡)のシミュレーターを使って検査技術をレベルアップすることができます。また、心肺蘇生のシミュレーションコース(ICLSやACLS)だけでなく、外傷のシミュレーションコース(PTLS)や小児のシミュレーションコース(PECEP)など他の診療科の先生ともコラボしてたくさんのコースを準備しています。シミュレーターやシミュレーションコースにて多くのことを学び、実際の臨床に生かすことができます。

04総合診療部とコラボして
「総合力」を上げる

大学病院救急部の特徴として総合診療部とのコラボレーションがあります。このシステムは他の病院には決してありません。救急で研修すると「今日はこのへんで」とか「明日かかりつけにかかってください」などと言ってその日をしのいでしまうというやり方があります。これではフォローも何もなく診断も中途半端で自宅に帰ったのちのアフターケアもありません。総合診療の先生とコラボすることでフォローをお願いすることもできますし、自分でフォローすることもできます。さらに総合診療の先生より家庭医のココロを学ぶことで、「今日は帰宅可能ですが、明日必ずケアマネージャーさんと相談してください」、「この介護度だとここまでのサービスが使えるとおもいます」などといった具体的なアドバイスができるようになります。自宅に帰ってからのアフターケアができる救急研修を行うことで今後の医師人生でどのような場においても初期対応ができる医師が育ちます!

05★番外編1★
ERアップデートに行ける!

1年に2回あるERアップデート、夏は沖縄、冬は東京ディズニーランドまたはユニバーサルスタジオジャパンで開催されます。全国えりすぐりの講師陣が救急医療の知識が楽しくアップデートできるように準備して研修医の皆さんの御参加をお待ちしております。そのERアップデートの費用の一部を大学が負担してくれます! パチパチパチ! これはもう行くっきゃない! だって勉強しに行くんだもんね。

06★番外編2★
ジャーナルクラブに参加しよう!

初期臨床研修中にジャーナルクラブへの参加ができます。ジャーナルクラブでは多くの論文を読んで、まとめて、みんなの前で発表するという企画です。もちろんみんなで食事をしながらワイワイ楽しみながら最新の論文からエビデンスを学ぶことができます。つまり、「Input:情報の収集」だけでなく、「Output:情報の提供」を行うことで知識は飛躍的に伸びます。みんなで楽しく学びましょう!

指導医(上級医)からのメッセージ

救急部小淵 岳恒先生

福井大学医学部附属病院救急部としての一番の特色は、1次救急~3次救急まで全てを受け入れているということです。つまり歩いてくる患者さんから自家用車・タクシーで来る患者さん、救急車で運ばれてくる患者さんをすべて診療するという感じです。大学病院として珍しいタイプであり、救急外来を受診する数は多く、「田舎だから症例数が少ない」ということはなく、内科から外科系、小児科・外傷などバリエーションも豊富です。加えて救急外来には24時間、365日救急専門医が常駐しており、いつでもどこでも相談することができ、その場でフィードバックをもらうことができます。このような臨床のトレーニング(On the job)も重要ですが、勉強会やシミュレーション教育(Off the job)にも力を入れています。メディカルシミュレーションセンターにある豊富なシミュレーターで手技の練習をしてから臨床に生かしたり、ネットを駆使して多くの論文を読み、ジャーナルクラブで発表するInput/Outputの強化も行っています。「田舎だから手技が経験できない、勉強会が少ない」ということはありません。スタッフ一同心を込めて指導します!福井大学で一緒に働きませんか?

後期研修医(専攻医)の声

救急部泉 玲央先生

当大学で専門研修医になってよかったこと

私は福井に生まれ育ち、海外の医療ドラマをみて救急医に憧れました。1次救急から3次救急、次々と搬送される患者、緊急治療場面、奔走する医療従事者のシーンは、福井でも繰り広げられています。ER型救急体制の下、救急初期対応の基盤を固めながら集中治療まで学べる環境は福井大学の魅力です。国内外の医療機関との交流も密にあり、私は関西・東海の救急医との合同カンファレンスや関東でのICU研修も行いました。福井を軸にしながら、大きなコミュニティの中で研鑽を積む機会に恵まれています。オンオフを明確にできることも救急のドラマチックなポイントです、福井に来ていただいた際には日本海を是非とも楽しみましょう。

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Initial Resident

次世代を担う医療⼈は
キミだ。

重症、難治性疾患のみならず、⼀般的な疾患も経験できます。 熱⼼で質の⾼い指導には⾃信があり、救急患者の初期対応⼒が⾝につき、プライマリーケア習得に最適です。 初期研修と博⼠号取得を効率よく両⽴できます。

初期臨床研修医について詳しく

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