内分泌・代謝内科
研修の特徴
01糖尿病の診断から最新の治療まで経験できる
糖尿病のある方は成人の5人に1人といわれています。内分泌・代謝内科では糖尿病の診断から治療、合併症の精査を担当します。患者さんの合併症や併存症、年齢や栄養状態に配慮した食事療法の指示、運動療法の提案、薬物療法の選択を行います。患者さん個々に治療目標の設定を行い、治療を調整します。1型糖尿病の治療では最新のインスリンポンプ療法を経験することができます。
02内分泌疾患を幅広く経験できる
当院は県内で唯一の大学病院です。そのため内分泌疾患を幅広く経験することができます。橋本病やバセドウ病といった内科外来で診療することの多い甲状腺疾患の他にも下垂体、副腎疾患等を多く診療しています。下垂体では先端巨大症、クッシング病、プロラクチノーマに加え、下垂体前葉機能低下症、中枢性尿崩症など、副腎疾患ではクッシング症候群、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫などの診断、治療について専門的に学ぶことができます。
03充実した専門研修が可能
当科には日本内科学会、日本糖尿病学会、日本内分泌学会、日本肥満症学会、日本動脈硬化学会等の指導医資格者が在籍しています。入院患者さんの診療は指導医を含む複数名のチームで行い、週一回のカンファレンスでは専門的な意見を交えて治療方針を決定していきます。
04上級医とのコミュニケーションがとりやすい
当科には初期研修医の先生方から年の離れた指導医以外にも卒後10年未満の中堅医師も多く在籍しています。年齢の比較的近い中堅医師もとても面倒見がよく、相談しやすい環境です。
05将来の糧になる研修
患者さんの多くは糖尿病、高血圧症、脂質異常症、肥満症を併存症としてもっています。将来どの診療科に従事したとしても基本的な対応力を求められます。インスリンや降圧薬の使い方など基本的な治療を修得できます。また、研修修了時に担当症例の症例発表を担当していただいています。将来の学会発表・論文発表にむけてのスタートとなるよう指導医によるサポートを行います。
06ワークライフバランスを考慮した研修プログラム
当科には女性医師が多く在籍しています。また、男性、女性問わず子育て中の医師も多く、個々の先生方のワークライフバランスに合わせるように心がけています。
内科専門研修を行う先生方にも、ご希望に応じたキャリアプランを柔軟に考えるように努めていますので、ぜひご相談ください。
指導医(上級医)からのメッセージ

内分泌・代謝内科佐藤 さつき先生
私たち内分泌・代謝内科ではいわゆる生活習慣病と呼ばれる糖尿病や高血圧、脂質異常症の他、内分泌疾患を担当しています。当院は県内唯一の大学病院であり、様々な病態の患者さんを担当させていただく機会があります。内分泌代謝疾患は領域が広く、糖尿病や、高血圧、脂質異常症の薬物療法からホルモンの補充、電解質管理から栄養・輸液療法まで幅広く対応します。一般的な感染症の管理や、動脈硬化性疾患の評価、周術期の血糖管理、免疫チェックポイント阻害薬による免疫関連副作用への対応まで、内分泌代謝疾患から全身を診ることができるように思います。
医局に在籍している医師は出身地、出身大学が様々ですが、とても相談しやすくアットホームな雰囲気です。また、各学会の指導医が多く在籍しており、専門研修を行うには十分な環境が整っています。
先生方にあわせ研修のサポートをさせていただきたいと考えています。ぜひ一度見学にいらしてください。皆さんとご一緒できることを楽しみにしています。
後期研修医(専攻医)の声

内分泌・代謝内科園田 貴之先生
はじめまして。内分泌・代謝内科の園田です。私は初期研修に引き続き後期研修も大学病院で行っています。初期研修として内分泌・代謝内科をローテートした際に,糖尿病の病態生理の複雑さや他疾患へ与える影響力を体感し,糖尿病の「単に血糖が高い」だけではない何か奥深さや神秘さといったものを感じ,糖尿病診療に従事したいと思い入局を決めました。診療科としては,医局員10名程度と少数ではありますが経験豊富な上級医が多数在籍しており,またコンパクトな医局ゆえその分距離感も近く何でもすぐに相談できる環境でのびのびとした研修が行えています。また科の特性上,全身状態が落ち着いた患者が多く,研究や学習及びJ-oslerを始めとした内科専門医研修もゆとりをもって行うことができる点も魅力です。福井県での初期・後期研修を考えている方は是非一度見学に来てみてください。