初期臨床研修

血液・腫瘍内科

研修の特徴

01県内唯一の移植認定施設
同種造血幹細胞移植も経験できる

当科の初期臨床研修では、造血器腫瘍(急性白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫)に対する化学療法をはじめとして、骨髄不全症などの良性疾患を含む網羅的な血液診療を経験できます。また県内唯一の非血縁者間同種造血幹細胞移植施設であり、移植前処置(大量化学療法・放射線照射)、幹細胞輸注、GVHD予防/治療、感染症の予防・管理について学ぶことができます。

02さまざまな併存症や合併症への対応を通し
全身管理を学ぶ

血液診療の成功は綿密な合併症のマネジメントと深く結びついています。化学療法に伴う様々な全身症状に対応するために、内科全般の知識をフル動員した総合的な診療を経験できます。また県内最高水準の無菌室を駆使した高度の免疫不全者に対する感染症管理は当科でしか経験できません。癌性疼痛に対するオピオイドを含めた疼痛管理にも習熟することができます。重症症例についてはICUでの全身管理を学ぶことができます。
さらに、新たに赴任した腫瘍内科医の指導のもと、血液以外の固形がんの化学療法も学べます。原発不明がんや多重がんといった診療も充実しており、幅広い診療スキルを習得する機会が得られます。他診療科とのコラボレーションも積極的に行い、例えば原発不明がんにおける診断や治療方針の決定においては、がん診療科だけでなく放射線科や病理診断科との密な連携を経験できます。
患者さんに寄り添った診療を実践することで、血液・腫瘍の全人的医療を習得することができます。

03一般診療で使用できない
新規治療薬での治療、化学療法

疾患・患者さんの状態に応じた適切な化学療法の選択、副作用の管理を学べます。血液領域では続々と新規治療薬が登場しています。当科は国内有数の治験を実施している診療科であり、まだ国内では一般診療で使用できない新規治療薬による治療を経験できます。日々進化、洗練されていく化学療法によって患者さんの御病状が目覚ましく改善していく経過を体験することができます。
またがんゲノム医療の分野では、次世代シークエンシング技術を活用した診断や治療が特徴です。個々の患者さんのがんの特徴に応じたオーダーメイド医療を実践しており、最先端の知識とスキルを身につけることができます

04希望者は基礎研究を体験
全国規模の学会で発表、論文化も可能

指導医の手厚いサポートのもとで、全国学会での発表が可能です。症例報告のみならず、御興味のある方は医療ビッグデータを用いた臨床研究や、抗がん剤の基礎研究についてもサポートすることができます。学会発表後は、指導医のサポートの元で論文化も可能です。

05感染症と膠原病両方の専門家のいる
診療科ならではの視点

血液・腫瘍内科は、第一内科のチームとして、感染症・膠原病内科と連携して診療を行っています。毎週火曜日のカンファレンスでは、血液・腫瘍、感染症、膠原病の各専門家が多角的な視点で症例を検討し、質の高い診療を提供している点も当科の魅力です。

指導医(上級医)からのメッセージ

血液・腫瘍内科位田 奈緒子先生

血液・腫瘍内科では日々進歩している抗がん剤治療、移植治療を自らの手で実践でき、最先端の医療に直接携わることができます。その一方で、地方都市の大学病院として幅広い地域からの患者を受け入れていることから、内科医として習得すべき知識・経験も得る機会が多くあります。バランスのとれた研修を行い、次のキャリアへの幅広い選択ができる環境だと思います。新年度からは新たにCAR-T療法という細胞治療も当院で開始となる予定です。当科の研修でぜひ様々な治療を経験し、血液・腫瘍内科に興味をもってもらえたら嬉しいです。

後期研修医(専攻医)の声

血液・腫瘍内科大森 優樹先生

当大学においても高齢化の影響もあって合併症・併存症を有する症例も多く、common diseaseや自身の専門科以外の症例についても経験できます。
また、連携施設での研修で一般内科・血液内科ともに入院・外来の症例を十分経験できます。

その後の血液専門研修についても、上記の内科専門研修の期間に経験した症例を遡って登録できるため、血液J-OLSERの症例に困ることはありません。入院症例では急性白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫といった造血器腫瘍の症例は豊富に経験できますし、連携施設で、ITPや再生不良性貧血のほか、外来管理が主体となる骨髄増殖性疾患、慢性リンパ球性白血病といった症例も十分経験できます。
また、当大学は県内唯一の非血縁者間同種移植の認定施設であり、同種移植も経験できる点は当大学の強みと考えます。

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Initial Resident

次世代を担う医療⼈は
キミだ。

重症、難治性疾患のみならず、⼀般的な疾患も経験できます。 熱⼼で質の⾼い指導には⾃信があり、救急患者の初期対応⼒が⾝につき、プライマリーケア習得に最適です。 初期研修と博⼠号取得を効率よく両⽴できます。

初期臨床研修医について詳しく

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