第⼆外科(心臓血管外科・吸器外科)
研修の特徴
01一人に負担がかからない
少人数、チーム制医療
胸部外科は過酷な労働条件である印象が強いが、女性医師でも十分やっていけるようワークライフバランスを保つよう心掛けている。主治医制ではなくチーム医療を行うことで一人に負担がかからないように工夫しています。心臓血管外科、呼吸器外科共に、少人数で臨床・研究・教育に従事しているため、卒後早期から臨床の中心として活躍できる機会があります。
02徹底した指導により
知識・手技を高める
毎朝ICUでのモーニングカンファレンスによりその日の患者の方針を全員で相談する。これにより、初期研修医でも積極的に発言する機会を得、さらに上級医からの意見により最新の知識を学ぶことができる。手術時は、必ず第二助手として参加し、助手としての技量を上げることができる。
03卒後から専門医取得を目指した
症例経験を積むことができる
外科専門医取得には、心臓大血管症例、末梢血管症例が必ず必要である。外科専門医を取得するため、初期研修医の時から、常に経験症例数を報告させ、不足している症例を優先的に経験させる。
04指導医との距離が近く、
ほぼ行動を共にすることで指導を受ける
第二外科の指導医とほぼ毎日、行動を共にすることで、患者、疾患への対応の仕方を学ぶことができる。また、休日もほぼ指導医らは来院しているため、必ずしも初期研修医が来院する必要はない。
05学術的な経験
第二外科希望の初期研修医は、必ず地方会で発表させる。文献の収集、スライド作り、プレゼンテーションなどの徹底的な指導を受け、将来の全国学会での発表、論文化に向けての経験を積ませる。
06魅力的な医局の雰囲気
ストレスなく、心穏やかに研修をするためには、自身の心の安定が必要である。そのために、当科では常に良好な医局内の雰囲気を目指している。教授を筆頭に、常に疑問や相談をできる雰囲気であり、将来の進路を含め何でも相談しやすい医局である。
指導医(上級医)からのメッセージ
第二外科左近 佳代先生
当院での臨床研修では、一般病院では治療困難な疾患でも大学病院ならではの高度医療が行えるだけでなく、大学病院でありながら地域医療も担うことで一般的な疾患も含め幅広い症例を経験できます。その中でも当科は胸部外科という生命に直結する疾患を扱うことも多く、疾患のみを診るのではなく様々な要因を考慮した全身管理を学ぶことが可能です。また、単科だけでは対処困難な症例でも、心臓血管外科と呼吸器外科が協力することで治療可能となる疾患もあり、これは当科ならではの強みでもあります。このような症例を経験し学んでいくことで、より広い視野が養われるだけでなく、外科としての一般的な手技など必要な技術も身に付けることが可能です。また、外科というと男性ばかりで女性では難しいのではないかとのイメージもあるかもしれませんが、当科は心臓血管外科、呼吸器外科ともに女性医師が活躍しており、研修で女性でも十分活躍可能であることが実感できると思います。