初期臨床研修

第⼀外科(消化器外科/乳腺・内分泌外科/小児外科)

研修の特徴

01診断から治療まで一貫して担当し
内科的治療も積極的に行う

多くの大病院やがん専門の病院では、外科を受診した時点で診断はついており、ただ言われたとおりに切除するだけです。術式の選択は多岐にわたり、高齢者も多い事から、どれが患者に最良かを判断するには、外科も診断や治療方針決定に加わる必要があると考えています。手術までの時間を効率的に必要な検査を組み込むのも大切な仕事です。
同じように、多くの手術の後には術後補助化学療法もつきものです。腫瘍内科に丸投げする施設は多いですが、当科では主治医が継続して担当します。患者との信頼関係や患者の特徴も分かっているので、患者のメリットは多いです。そのために、日進月歩の薬物療法も常に頭に入れておく必要があると思います。

02指導は指導医+中堅医の2人体制
女性医師も
子育てしながらの両立が可能

指導医の先生はかなり先輩で、あまり病棟に来なかったり話しづらいものです。中堅の先生がいると診断や治療の相談もしやすくなります。通常は3人で手術を行うので、研修医もしっかり手術に参加できます。
外科でも女性医師は普通に子育てしながら仕事と両立できる環境を整えています。現在も学内外含めて9名の女性医師ががんばっています。

03外科以外の知識も身につけ
どこの科に行っても
「つかえる医師」に指導

外科では術前・術後管理で、心臓、肺、腎臓、血管など色々な臓器の併存症を見ていく必要があります。他科へのコンサルトも重要ですが、自分でも初期対応や治療ができることも重要です。学生時代に学んだ多くの知識が役立つというものです。どの科に進んでも困らないような医師を養成していきます。
もし、病理の方面に進むとしても、臓器がどのように摘出され、処理されて行くのかを知っていると将来、役に立つものです。

04いろいろな手技を
実践できる

「私は消化器科ではないので胃管は入れられない」というご時世です。しかし、医者となれば当直や緊急で行わなければいけない手技もあります。
外科で実習を行っていると、気胸でトロッカーを入れたり、腹水や胸水を抜いて検査したり、PICCを入れたり、PTCDを留置したりと色々学べます。上部・下部内視鏡、気管支鏡、肛門鏡、腹腔鏡など、どんなところでも覗けます。創傷治癒も一つ間違えば長引きます。最新の正しい創傷の管理を学んでおけば当直でも安心です。

05悪性疾患だけでなく
救急疾患、外傷、
良性疾患も扱っている

ここは大学病院かと思えるぐらい虫垂炎や胆嚢炎、ヘルニアが治療できます。研修医のスタートにはぴったりの疾患で、市中病院での実習に負けないくらい経験できます。最初は、このような手術から外科手技の基礎を学びましょう。
敗血症や出血に対するICU管理も多いので、自ずと人工呼吸器や人工透析などの管理も学べるようになります。

06輸液管理から
緩和治療まで
しっかり学べる

学生時代あまり学んでいないのが輸液管理。消化器外科では、食べられない時期や通過障害を有する患者さんもいるので、輸液管理はとても大事です。ここでしっかり学んでいけば、どこの科に行っても迷うことはないです。
それと、悪性疾患を扱っていると、どうしても終末期医療は避けて通れません。人間だれしも痛みは嫌なものです。正しい緩和医療を学ぶことで、救われる患者さんはたくさんいます。オピオイドも使ったことがないと投与しにくいものです。幸か不幸か、当科でのオピオイド使用量は院内で最も多く、使い方のコツなども学べます。

指導医(上級医)からのメッセージ

消化器外科田海 統之先生

「本当は外科医になりたいけれど自分ができるか自信がない」
「自分は不器用だから向いてない」
「外科は休みが無くてきつそうだからなあ」
もし君たちがこんなことを考えているとしたら、もったいない!!外科は飛び込んでみればとてもやりがいがあって楽しいところです!自分で手術をして患者さんを治してあげられるという、かけがえのない経験ができます。癌終末期を通して患者さんに寄り添った優しいケアも実践できます。当科では大学病院らしい先進的な治療から地域基幹病院としての幅広い役割を担っているため、様々な症例を経験できます。また、現在若手育成、働き方改革も推し進めており、若手外科医と上級医が共に働きやすい職場を作っています。手術もレベルに応じて積極的に経験していけるようにしています。我々とともにスペシャルな外科医を目指してみませんか?

消化器外科嶋田 通明先生

福井大学医学部第一外科は五井教授のもと、消化器外科、乳腺外科、小児外科の診療を行っています。臨床研修は各領域(下部消化管、上部消化管、肝胆膵、乳腺、小児外科)で、指導医や専攻医と共にチームで診療にあたります。希望領域があれば、その研修が可能です。
当科は開腹手術、腹腔鏡手術とも症例数が多く、さらにロボット手術も導入されました。外科医を目指す上でまず目標となる、外科学会専門医に必要な症例を十分経験できる環境となっています。
さらに手術以外もカンファレンスや学会発表にも積極的に参加してもらっています。北陸の学会のみならず、全国学会にも毎年研修医が参加しており、最短での専門医取得が可能となっています。
もちろん外科以外の診療科を希望する研修医にも、今後に活かせる救急対応の指導などを行っており、全ての研修医にぜひ第一外科での実習をお勧めしたいです。

後期研修医(専攻医)の声

消化器外科東 雄大先生

福井大学病院で専門研修医になってよかったこと

第一外科(消化器外科)の専門研修では、期間ごとに上部消化管、下部消化管、肝胆膵と各臓器別のチームに付いて、各2人以上の指導医の先生と診療にあたっています。各臓器に集中して入院症例を中心に修練を積むことができ、丁寧に指導いただきながら、手術や治療方針について学んでいます。また1年目から鼠径ヘルニア、胆嚢炎、虫垂炎などのcommonな疾患から執刀する経験があり、指導を受けながら復習し、繰り返し経験することでスキルアップできます。
専門研修の期間内には、約1年間関連病院での勤務もあります。関連病院でも上級医の先生にしっかりサポートいただきながら、手術手技や緊急対応などを多く経験でき、非常に力がついたと実感しています。
大学では学会への参加、発表についても積極的に行っており、臨床以外の面でも医師として成長できる環境で研修できていると感じています。

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Initial Resident

次世代を担う医療⼈は
キミだ。

重症、難治性疾患のみならず、⼀般的な疾患も経験できます。 熱⼼で質の⾼い指導には⾃信があり、救急患者の初期対応⼒が⾝につき、プライマリーケア習得に最適です。 初期研修と博⼠号取得を効率よく両⽴できます。

初期臨床研修医について詳しく

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