眼科
研修の特徴
01外来で患者対応を学び
基本手技を身に付ける
眼科は入院よりも外来の方がどちらかといえばメインとなります。手術の同意書の取り方や外来で行う処置(レーザー、抜糸や涙菅洗浄など)の基本手技を身につけましょう。医療は対人が相手ですので、外来での対応を学ぶことが医者としての第一歩です。
02サブスペシャリティーの先生に
積極的に質問しよう
眼科といえば、コンタクトレンズやメガネ処方などをイメージされる方が多いと思います。ほかにも、白内障、緑内障、糖尿病網膜症や網膜剥離、最近よく耳にする加齢黄斑変性症なんかも聞いたことがあるかもしれません。眼球は直径23㎜ぐらいのゴルフボールぐらいの大きさですが、付属器といわれる眼瞼(まぶた)や涙器(涙腺、鼻涙管)を含めると、約13のサブスペシャリティーに分類されます。疾患も実はたくさんあって、サブスペシャリティーの先生しかなじみのないような疾患もたくさんあります。指導医の先生には一般的なことを、さらに、専門的なことはサブスペシャリティーの先生に聞いて知識を深めましょう。そうすることで、眼科学が楽しくなります。
03検査のことは
視能訓練士(ORT)さんと相談しよう
眼科は視力検査や視野検査だけでなくたくさんの検査があります。もともと視能訓練士は小児の視力の発達を訓練するためにできた職業です。眼底写真や光干渉断層写真など眼の状態を的確に記録するためには、病変にフォーカスをあてて撮影することが必要です。当院のORTは経験豊富で優秀で、みなさん真面目にとりくんでいます。たくさん検査をすると患者も検査する者も、医師も疲弊します。なにができてなにができないか、ORTさんと積極的にミュニケーションをとって話しましょう。きっと専門医試験にも役立つことでしょう。
04専門医試験の受験資格を満たす
十分な症例数
眼科は、短い手術時間ですが手術数が多い科です。白内障手術はすべての眼科手術の基本ですが、それ以外にも緑内障手術や網膜硝子体手術も多数症例がありますので、経験することができます。豚の眼の大きさは人間の眼の大きさとほぼ同じですので、豚眼実習室で手術の練習もすることができます。
05各自の生活スタイルに合わせた
働き方が可能
2023年5月より、目の手術室が病院内に作られました。眼科は、たくさんの手術を一日のうちにしますので、入れ替えなどに時間がかかり時間外労働になることも多々ありました。手術室は2部屋あり、月から金まで午前午後毎日、専属のスタッフといっしょに手術が行われています。集中して、時間内に終了させるというのが当教室のモットーになっています。5名の女医さんも在籍しており、女医さんの医局もあり、プライベート空間にも配慮されています。手術時間や診療時間もお子さんの年齢に合わせた働き方も可能です。
指導医(上級医)からのメッセージ
眼科山田 雄貴先生
福井大学眼科学教室が皆さんに提供できるのは、①高い専門性 ②みんなが働きやすい職場環境 ③自由の3つです。ただしこれらはどれかだけ選ぶことはできないので、入局者全員が全てを手に入れてもらいます。
1つ目は高い専門性。入局後は自分が面白いと思った専門領域で活躍してください。当教室では各個人がそれぞれの領域の専門家であり、お互いをリスペクトしています。
2つ目はみんなが働きやすい職場環境。ライフワークバランスをかなり重視しています。精神的な余裕が人を優しくさせ、楽しく働ける職場環境に繋がります。
3つ目は自由。みんなが働きやすい職場環境を作るための仕事が終われば、何をされても結構です。学びたいことを学んでください。
3つ全てを手に入れた景色を共に見ましょう。いつでも医局でお待ちしています。
後期研修医(専攻医)の声
眼科清水 咲良先生
福井大学眼科に入局する決め手となったのは、医局の雰囲気の良さと高い専門性です。診療で困った際に上級医に相談しやすく、上級医の指導の下で処置や診察などの手技を経験させていただく機会も多いです。様々な疾患の専門の先生方が診療されているため、専門的な内容も優しくご指導いただき、大変勉強になります。
福井大学眼科には、女性医師も多く在籍しており、皆さん育児をしながら働いています。私にも幼い子がいて、仕事と育児の両立に悩むことがありますが、育児をしながら臨床・研究に取り組んでおられる先輩の先生方にアドバイスをいただき、励まされながら日々診療に励んでいます。教授を始め男性の先生方も理解してくださり、サポートしていただけることには、いつも大変感謝しております。
恵まれた環境で研鑽を積むことができる当院眼科へ、ぜひ一度見学にいらしてください。